東京都狛江市の住宅で19日夕に住人の大塩衣与(きぬよ)さん(90)が手を縛られた状態で死亡する事件があり、この住宅の住所を記したメッセージが別の強盗致傷事件で千葉県警が逮捕した20代の男の携帯電話に残されていたことがわかった。関東周辺では強盗事件が相次いでおり、警視庁は背後に広域の強盗グループが存在する可能性があるとみて、関連を調べている。
捜査関係者によると、千葉県大網白里市で12日に発生した別の強盗致傷事件の容疑者として、県警が13日に三重県内の20代自衛官を逮捕。その携帯電話に大塩さん宅の住所が記されたメッセージが残されており、「仕事」というタイトルだったため強盗の対象になっている可能性があるとして警視庁に連絡したという。
現場に複数種類の足跡
警視庁によると、19日午後2時45分ごろに県警から「(大塩さん方が)強盗などで狙われているのではないか」との情報を受け、同日午後5時10分ごろ、警視庁の警察官が安否確認のために大塩さん方を訪問。帰宅した家族と中に入ったところ、地下1階で手を体の前で縛られて頭部から血を流した状態の大塩さんを見つけた。大塩さんはその場で死亡が確認された。
住宅内の複数の部屋で棚の引き出しが引き出され、中身が室内に散乱していたことから、警視庁は何者かが強盗目的で家に侵入し、大塩さんを襲ったと判断。現場に複数種類の足跡が残されていたことから、複数人による犯行も視野に強盗殺人容疑で捜査している。
神奈川、埼玉、茨城、千葉でも
大塩さん方の情報が見つかった携帯電話を使っていた男が関与したとされる千葉県大網白里市の事件も含め、関東地方では今月、3人組が粘着テープで住人の手足を縛ったりハンマーで脅したりする強盗事件が相次いで発生している。
警視庁は、闇サイトなどで集…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル